尾崎豊好き集まれ 3 時代の代弁者について語ろう     「シェリー」

尾崎豊好き集まれ 3
時代の代弁者について語ろう    
シェリー」
 
~~♪
あら、ごめんなさい、つい口ずさんじゃって。ううん、何か良いことあったワケじゃないの。でも、つい鼻歌にしちゃう曲なのよね。
 
今日も尾崎豊よ。このテーマは2回目ね。
語りたいのは「シェリー 」。
この曲はね、尾崎豊の「回帰線」っていうアルバムに載ってるの。一言で言うならば「葛藤と虚しさの末の叫び大爆発」ね。
この頃の尾崎豊は相当荒んでたと思うわ。なんたってデビューしたてで右も左もわかんないし、当時まだ通ってた高校から「お前、学校来ないで曲作りばっかしてるから留年決定な」って言い渡されて毎日くっだらない反省文を書かされる始末。反抗すれば浴びせられる暴言の数々…。自分を確立するのって簡単じゃないわよね。親を心配させないために通ってた高校を、卒業式を目の前にして自主退学しちゃうの。寂しかったでしょうね。ちなみに、この頃の気持ちを歌った「卒業」って曲も大人気曲の1つ。
 
そんな鬱屈とした気持ちを曲の冒頭で呟くように歌うの。
シェリー、俺はあせりすぎたのか    なにもかも失っちまったけれど」
彼に待ち受けていた「金か夢かわからない暮らし」。。。なんか勢いで脱サラして独立したおっさんの吐く言葉よね(笑)
こんなフレーズを弱冠の歳で歌詞にできるんだから彼のシンガーソングライターとしての引き出しって恐ろしいわよね。
 
「いつになれば」
「どこに行けば」…
もうとっくに、フツーの男子高校生じゃなくなってるってのに
彼の孤独から来る欲張りな渇望感って底なしなのよ。まだ足りない!俺を見てくれ!認めてくれ!ってシャウトし続けるのよ。
更にシャウトだけで終わらずに、行動にも出ちゃうのが彼が伝説的な存在たる所以よ。
現代のミュージシャンだって、ありとあらゆる演出に工夫を凝らしてライブするじゃない?
彼はね…なんとファンの目の前でライブ中に鉄パイプによじ登ってそこから自ら飛び降り、左足を骨折しちゃうのよ。
 
「どうだ?もう俺から目が離せないだろ?
あたしにはそんな風に聴こえたわ。。。

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え?シェリーは何者かって?
…それはまず曲を聴いてからアナタなりに考察してちょうだい。
あたしは、聴いてる時はいつも「シェリーはあたし」っていう設定で聴いてる❤️
 
尾崎豊が好き、っていうと、まだまだ「こいつヤバい奴なのか?」っていう風潮を感じるけれど、そういう人なこそ聴かせてあげたいわ。
彼の、いつでも新鮮で自分に素直な気持ちを。。。
 
じゃあ、まあ今度違う曲について語るわね。
今日もありがとう。またね。