ブラック・ジャック その1    6等星

ブラック・ジャック その1    6等星
 
私は数ある漫画の中でも、ブラック・ジャック
がとても好きよ。当ブログにお越しの紳士淑女の方は
ブラック・ジャックはよくご存じでしょうから、
思い入れのあるお話しをいくつかピックアップ
していけたらと思っているわ。
 
今回お話しするのは、「6等星」というお話し。
ブラック・ジャック読者からの人気が高い話の
一つよね。このお話はね、手塚先生の美学ってゆうの
かしらね、それがムンムンと滲み出ているの
 
おおまかなあらすじ
世の中には、目立たないけど、凄い魅力や能力を
持った人がいるのよ。

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この「6等星」というお話しでは、確かな腕を持つけど
欲がなく陰が薄い椎竹先生というお医者さんが居て、
その腕を知るブラック・ジャック先生が、ワザと
憎まれ役を買って出て、椎茸先生の凄さを病院の
医師たちに知らしめるというお話しね。
この椎竹先生が、遠くにあるから小さく見えるけど、
実はとても大きな星に例えられているわけ。
 
2つ印象的なシーンをあげるわね。

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冒頭、花火を見終わった先生とピノコのシーンから
ここのシーンとセリフが、この話の核心部分よね。
 
まぁ、このシーンについて、今さら語り始めることはしないわ。
けど、一つ思ったことは、6等星の話も大事なんだけど、
なんとなくブラック・ジャック先生とピノコの2人だけで
星空を見上げて話しているところって、切ないようで、
どこか満ち足りた感覚になるのよね。
 
そういう意味では、このお話の最後のシーン

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ここが、私なんだかすっごく好きなのよね。
結局のところ、ブラック・ジャック先生もピノコ
孤独な人間で、だからこそ、お互いがお互いにとって欠かせない
人間なの。誰からも必要とされる人より、誰からも必要とされてなくて
自分だけがその人の価値を分かってあげられる、そんな人との関係って
とても切なくて、美しい。と私は思うのよね。
良い悪い、キモいキモくないは別にしてね。
 
今回はこのくらいでお暇するわね。ブラック・ジャック
については、隙を見て、ことあるごとにお話ししたいわね。