タッチ

タッチ

昭和後期に少年サンデーで連載されたラブコメディね。よく野球漫画に分類されがちなんだけど、よーく読み込めばラブストーリーだって認識になるはずよ。だけど数ある野球漫画の中でもなぜかトップ3に入ってしまう不思議な魅力あふれる作品。アニメの主題歌は甲子園で吹奏楽部が選ぶ応援歌としても、定番よね。
今回はそんな「タッチ」について紹介するわね。

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あらすじいくわよ。
上杉家の双子、上杉達也と和也と、家がお隣さんの朝倉家の一人娘、南は幼なじみの同級生。何をするにもいつも三人一緒なの。
子ども時代、甲子園を三人で見ていた時に南は「甲子園に連れてって」って二人にお願いするのね。その時本気でその期待に応えようと、和也は野球を始め、街で噂になるほどの投手に成長。一方の達也はいつもマイペースで自堕落。周囲からも「双子でもこんなに違うとは」と呆れられているの。そして高校生活がスタートし、大勢の期待を背負って和也の活躍が楽しみ…って時に、交通事故で亡くなるの。それがきっかけで、達也は和也の意志を継ぐように、野球を始める。。。これが大まかなストーリーよ。

ここからは、あたしの独断と偏見で選んだベストストーリーを紹介するわ。

人の死の乗り越え方

和也が亡くなった時…多くのキャラクターの弔い方が描かれているの。その中でも印象的なのはやっぱり達也ね。和也が好きだったクラシックの曲を大音量で流してみたり、髪型をわざと和也に似せて登校して周囲を驚かせてみたり。。。双子の片割れを失った哀しみは、彼の生き方を大きく変えたわ。和也も達也も、南に対して恋心を抱いているんだけど、達也は、甲子園への夢だけじゃなく、和也の分の恋心さえも自分自身が引き継いで生きていくことにしたのよ。これまでの自分を断ち切って泥臭く努力する…そしてその行動こそが、南や野球部の仲間たち、周囲の人たちの達也への見方を変えるだけじゃなく、和也の死を乗り越え、励ます原動力ともなったのよ。

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大切なのは「今」
人はいつ死ぬかわからない…だから今を大切に生きるべきなのよね。和也は和也なりに甲子園へ向かって努力したし、達也は達也で…これはあたしの憶測だけど、自分なりに和也の引き立て役に徹していたんじゃないかしら。
読めば読むほど、キャラクターの奥深い心理にのめりこんでっちゃう魅力があるのよね。

 

今日もしゃべり過ぎてしまったわ。。。
付き合ってくれてありがとう。
またね。